今日のシエスタはみんな腹黒いです(笑)


今日の加藤は腹黒いです。
スタッフの若尾さん
尾関さんも同じく
腹黒いです・・・・
なぜならイカ墨パスタを
食べたからです(笑)
今日はご常連様が
こよなく愛して下さる
イカ墨パスタのお話です。
お店での一コマ
『りりりん〜』
ご予約の電話が鳴ります。
『今日はイカ墨パスタありますか?』
『すみません欠品しておりまして・・・』
『ではまたにします』・・・
イカ墨パスタがご用意
できない時はご来店下さらない
お客様もいます。
好きな方にとっては
病みつきになるパスタです。
でもです・・・・
熱狂的なお客様が
いらっしゃる一方
『イカ墨なんて
黒いだけで捨てるところでしょ!』
『なんで普通のパスタより
お値段高いの?』
こんな誤解をされている
お客様も見えました。
ですので!
今日は加藤が
イカ墨パスタの真実を
お話しますね。
シエスタのイカ墨パスタを
召し上がったことがある方は
ご存知かと思いますが
本当に真っ黒です(笑)
でもこの真っ黒な
イカ墨パスタの中には
いくつもの食材と
手間と
こだわりが隠されています。
だた黒いだけの
パスタではないんです(笑)
まずイカ墨自体には
味はないです。
というか美味しい
ものではありません。
そんなイカ墨を
プロの知恵と
仕事で美味しいパスタに
変身させます。
シエスタでは
イカ墨パスタ用に
コウイカ(スミイカ)
の墨だけを仕入れます
コウイカの墨だけ
ドカーンと市場から届きます。
コウイカの墨は
砂のようにザラザラしています。
ですので、
絹ごしと呼ばれる、
まるで絹の様に細かい
漉網で裏漉しをします。
この作業が一番
時間と手間がかかります。
漉網からなかなか
墨が出てこない・・・・
1時間位ひたすら
イカの墨と格闘
するとザラザラしていた
イカ墨はまるで
真っ黒なソフトクリームの様に
なめらかなで
キラキラ光沢を帯びた
クリーム状になります。
ここからいよいよ
本格的な調理開始!
ドカ〜ンとデッカイ
寸胴鍋にスライスした
玉葱をオリーブオイルで
じっくり炒めます。
玉葱の甘味を
引き出すために
弱火でじっくり・・・
そうしたら旨みの元
3キロのスライスした
イカをお鍋に投入!
トマトペーストの旨みと酸味!
白ワインも1本お鍋に投入!
イカの生臭さも消えてしまいます。
裏漉したイカ墨を加えて
グツグツ煮込むこと1時間・・・・
30人分のイカ墨パスタの
ソースが完成します。
隠し味忘れていました(^^)/
コクとつやを出すのに
欠かせないバターもたっぷり(^-^)
ご注文が入ると1人前ずつ
小分けしたイカ墨ソースに
茹でたてのパスタにあえて
完成します!
初めてご注文される
お客様はテーブルに
運ばれたイカ墨パスタが
あまりに真っ黒なのでビックリ(笑)
それでも一口食べると・・・
クリーミーなソース
イカの旨み
玉葱の甘味
バターのコク
あっという間に完食
してくださいます。
最後にお互いに
お歯黒になった者同士
『お口真っ黒だよ〜』
お互い笑い合って(^-^)
一人で食べるのはチョット・・・・
でも皆で食べたら
皆お歯黒です(笑)
時間と手間暇がかる
本格的なイカ墨パスタは
今ではあまりレストランでは
お見掛けしなくなりました。
手間がかかろうが
美味しいをお伝えすることが
コックの役目ですので、
これからも作りますね!
今回は1カ月も欠品しました。
何度もお断りしました。
これからもお断りする
ことがあります。
それでも
『今日はイカ墨パスタ
ありますか?』
そんなご常連様の為に
作ります!
PS
お節料理沢山のお客様に
ご注文頂き完売しました。
お節のプレゼントの
メッシの手掛ける
白ワインが人気で
終了してしまいました
ご注文下さった皆様
すみません。
これから別の
もっと美味しい、
白ワインを探しますので
お楽しみに!